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ウルトラ・トレイルランVSトライアスロンVS肉体労働
富士山一周のトレイルラン録画放映が、NHKでありました。
156キロを昼夜問わず、2日間で駆け巡る、超過酷な競技です。
プロから一般参加者までのカテゴリーで解され、大自然を満喫しながらのレースのはずなんですけど、それはごく一部で、ほとんどが疲労と睡魔、体の異常との戦いのようです。
何故、人々はこんなハードな協議に魅了されるのか?
一般参加の方のコメントで、
「日々の生活では、とても経験しえない非日常の中で、自らの体を酷使し限界まで追い込むことで、自分がどこまで耐えられるのか体験できる。
そして、日常においてはその体験が、追い込まれた時なども役に立つことがあります。
他にも、家族と辛さ素晴らしさを体験したい、子供たちに父さんの頑張ってる姿を見てほしい等、皆さん色んな思いの方が多いようです。
さて、サイクルロッジタニグチは長年トライアスロン競技に携わり、フルトライアスロンのアイアンマンレースから、ショートタイプのものまで、30年以上になります。
そのお世話の経験と、今回TV放映のウルトラトレイルランは、人間の力でどこまで出来るのかという点では、かなり似たものがあります。
トライアスロンは、例えば長崎港口にある伊王島アイランドから、泳いで大波止の港までたどり着き、そこから福岡まで180キロの道のりをひたすら自転車で走る。
福岡に到着したら、そこから42.195キロのフルマラソン。
どちらが過酷かと言えば、体力とかの消耗が激しい真夜中にも山の中を走る、ウルトラトレイルかもしれない。
番外編ですけど、山林で仕事する方は昔は機械設備もなく、すべて手作業で大木を深い山の中から切り倒し、それを麓まで険しいトロッコ道を運び出していました。
それは、過酷な労働と命の危険もある厳しい作業で、それを日常生活の糧としてやってたわけで、これまたトライアスロンやウルトラトレイルに負けないぐらい、ある意味それ以上です。
たとえ話で、持ち山にある杉・ヒノキの木で、家を建てるときにその材を使いたいと申し出たとき、大工さんから必ず言われることが、
「買った方が、安いですよ(^^♪」
木材を運び出す手間は、素人さんが思うほど簡単ではないということです。
さて話が戻りまして
今世界が平和で、穏やかであるから、スポーツやレクレーションとしての競技が人々に楽しまれているわけで、誠にありがたいことだと痛感します。
しかしながら、九州北部豪雨の被害や、東北の被害は現実に起きていて、これからも他人事ではなく、自分たち自身に関係してると思っています。
冒頭の、雄大で素晴らしい富士山の姿を目のあたりにして、家族で楽しめることが出来るように、これからその自然を大切に守る意識が、アウトドアースポーツ&レジャーをたしなむ私自身も大切だと思っています。