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ふと、思った事

医療に従事される方が来られまして、こんなお話を聞きました。

抗がん剤の話なんですけど、以前は病気に対して効き目があるとされた薬ではあったが、現在それは効き目どころか有害物質が入っていて、今は販売中止になっているそうだ。

その話を他の例えにしてみると、今まではこれがいいものだから、それを身に付けたりそれを食べたり、盲目的にそれを信じて自分たちの生活環境の中に取り入れているものが、結構あると思います。

身近なもので思い浮かるのが、虫がついていないきれいな野菜なんかは生産過程において、農薬を使用しているからです。

最近は消費者の意識も高く無農薬栽培の食材も多く出回るようになりました。できるだけ体に良いものをと考えそのような思考の方が増えたと思います。

それから人間が長くいる場所は自分たちの自宅でありまして、その住宅環境に警鐘を鳴らす方の話を聞くと、もともとあった日本家屋に比べて、素材が自然素材のものから石油でできた化学製品の塊が多いそうです。

昔の日本家屋は近隣の山から材料を切り出してきて、それを加工して家づくりをしていました。壁は赤土の壁で、床とか天井はもちろん杉とかヒノキの自然素材です。

私の生まれた家は今で言う古民家です。100年近くなりますけど、まだ健在であります。

先程の医療者の方がそれを自転車に置き換えてお話を続けました。

どんどん技術革新が進み、チェーンの段数も今12段になり、車体の素材も軽量なカーボン、部品も毎年新しくラインナップされています。

ただ、もともとあったクロモリフレームがにわかに人気が出てきています。それも若者から年配まで.幅広いユーザがいるようですね。

もともと日本においてもフレームビルダーがいて、ユーザのニーズに応じてオリジナルのクロモリフレームを制作していただいていました。

私の知り合いのショップで、昔の蔵を改装し、そこに自転車を展示してた所がありました。

その当時のフレームはクロモリが多く、その場所に展示された雰囲気は、なかなか良かった思い出があります。

時代の流れはカーボンバイク、ディスクブレーキ、電動メカ、Eバイクが未来形になっています。

その流れにあらがうことなく私たちはいるのですけど、行き過ぎる進化はどこまで行けば終わるのか、少し考えさせられるます。

昔から日本文化に根ざしてきた、良いものもたくさんあります。

2020年スタートしましたが、たまには立ち止まり、後ろを振り返ることも大切ではないかと、医療者の方と話をしたときに、ふと思った次第です。