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自転車と森林

マウンテンバイクで山を楽しむために、里山散策に出かけてきました。

なるべくハイカーが通る山道を避け、近くの山林の斜面が候補です。

今回山に入った理由はルート探しですけど、改めて発見する事がありました。

森の中は生き物たちの棲家でもありまして、野鳥の声は心地よく響いてきますけど、時折カサカサと不気味な足音の方向を見ると、イノシシや鹿の家族が足早に駆け抜けています。

イノシシが水遊びをする「ぬた場」も見つけました。周囲に気を配りながら、登ってゆきまして、一呼吸し空を見上げると、木々の隙間から青空のラインが見えます。

生物学的には、樹冠といゆうそうで、クラウンシャイネスらしき風景です。

木々たちがお互いの距離感を分かち合い、太陽光をうまい事取り入れて、なおかつ細菌・ウイルスをうつさないように、ソーシャルディスタンスを保ち、森の生態系を守ってるんですね。

ここの樹木は自然林で、100年から300年以上の木もあるようです、もしすべてを切り倒し裸の姿にすると、元に戻るのに数百年はかかります。生きるために、根っこを精いっぱい伸ばしてる様子が、はっきりとわかり、そのすさまじいパワーに感動もします。

隣接する人工林である杉林が対照的で、画像でもわかるように整然としてるだけですね。

杉林の地表は雨に対する保水能力がなく、地滑りの危険性とかもあったりします。切り倒し地表を裸にしても、50年ほどで元の姿にはなり、林業としては有効価値はある訳ですけど、、、。

今回の散策は、マウンテンバイクルート探しなわけでしたけど、一番感じたことはこの生態系を無謀に走行し荒らしてはいけないと感じました。自然林の中で遊ばせせて頂くときに、この感覚を忘れてはいけないと思います。

もしも、フリーに場所の出入りを容認したら、地表は大勢のタイヤ痕で荒れ果てる事になります。難しいテーマではありますけど、共存共栄しながらのマウンテンライドコースつくりを、秋から冬に向けやっていきたいと考えています。

願わくば、メンバーたちも樹冠のようにお互い思いやり、なおかつ自然保護に興味や関心のある方との交流も始めてみたいですね。

帰り道に良い休憩地を見つけました。

石清水が湧く水場があり、適度な平坦地で木陰で休むと、爽やかでひんやりとして気持ちのいい場所です。

秋口から、「焚き火で焼き芋キャンプミィーティング」やりたいと思います。